四苦八苦
- junshin23
- 10月8日
- 読了時間: 2分

― 苦しみを知ることは、生きる意味を知ること ―
私たちは日々、「思い通りにならないこと」に悩み、苦しみを感じます。
仏教では、その苦しみを単に「悪いもの」とは捉えません。
「苦」を見つめることこそ、生きる心を育む第一歩なのではないでしょうか
四苦八苦とは
◯ 四苦(しく)とは
生苦(しょうく) ― 生まれることの苦しみ この世に生を受けること自体が、さまざまな制約や苦しみを伴います。
老苦(ろうく) ― 老いることの苦しみ 体も心も思うように動かなくなっていく、その現実を受け入れる苦しみです。
病苦(びょうく) ― 病にかかる苦しみ 健康を失い、痛みや不安を抱えること。避けられぬ現実の一つです。
死苦(しく) ― 死ぬことの苦しみ 命が終わる恐れ、そして別れの悲しみ。誰もが避けられない苦しみです。
この4つの苦しみが、人生の根本の苦である「四苦」であるそうです
そして、四苦に加えて、さらに四つの苦が説かれます。
◯ 八苦(はっく)とは
愛別離苦(あいべつりく) ― 愛する人と別れる苦しみ
怨憎会苦(おんぞうえく) ― 嫌な人と出会わねばならぬ苦しみ
求不得苦(ぐふとくく) ― 求めても得られない苦しみ
五蘊盛苦(ごうんじょうく) ― 心と体が思うようにならない苦しみ
◯ 苦しみの中に、やさしさが生まれる
苦しみを知る人は、他人の苦しみも理解できます。
「四苦八苦」を受け入れることは、他者への思いやりを育てることでもあります。
これを「慈悲」の心とご法話で聴聞したことがあります
苦しみを通して他者の気持ち寄り添える慈悲の心でありたいものです
秋の深まりとともに、自分の内を見つめる時間が増える季節。
この10月は「四苦八苦」という法語をお味わいいただきました
南無阿弥陀仏




